【トラブル事例】お部屋で水漏れが起こった時の対処法。
アパート、マンションに住んでいて、厄介なトラブルの1つに「水漏れ」があります。
意外とアパート、マンションの水漏れって多いんですよね。
「上の階でバケツをひっくり返しただけで下の階に水漏れしてしまう」
なんてトラブルはよくあるんですよ。
下の階からしてみれば
・いきなり上から水が降ってくる…
・降ってきた水が何なのか分からない…
・綺麗な水なのか?汚い水なのか…?
・というか、住めないんですけど…
・カビ生えてこないかな…?
・濡れた壁紙張り替えてくれるのかな…?
など、本当に水漏れって「ゲンナリ」するトラブルなんです。
今回、水漏れ診断歴7年、一級建築士の私、湯徳慎一郎が、10歳の女の子でも実践できる!水漏れ対応完全マニュアルを公開します。
水漏れが発生したら…
まず、住んでいるお部屋が以下の2つにあてはまるか確認しましょう。
①最上階である
②角部屋である
まず、この2つにあてはまらなければ、雨漏りのリスクは低いです。
ただし、この時点では「雨漏りではない」と断言はできないので、続いて以下の2つを確認しましょう。
③雨が降っているか
④水漏れはどのタイミングで発生するか
具体的には
・雨が降っているときだけ水漏れする
・雨が降っていないときでも水漏れする
・24時間ずっと水は漏れっぱなし
・水漏れする時としない時がある(不定期で水漏れする)
・水の色、匂い(分かればでOK)
この5つを見ていただければ大丈夫です。
素人でも分かる水漏れの原因特定方法
実際に、一級建築士の私が水漏れの現場に行ったときに原因特定する方法をお伝えします。
水漏れの原因は、以下のパターンで判断することができます。
①雨が降っている時だけ、水漏れする
→雨漏りのリスクが高い
②雨が降っていないのに、水漏れしっぱなし
→水道管が破損している
水道管は常に水が入りっぱなしのため
穴が空いたら四六時中、水がダダ漏れ
③雨が降っていない、水漏れが不定期
→キッチン、洗面所、浴室の排水管から水漏れ
④トイレの汚水が漏れることはまずないので、ご安心ください。
トイレは床下に排水管が通っていないため
よほどのことがない限り漏れない
水漏れが発生したら、まずやること
まずは、管理会社に連絡をしましょう。
ご自身で勝手に色々な業者へ電話してはいけません。
余計なお金がかかるだけです。
基本的には、水漏れ対応で自分からお金を払う必要はありません。
とりあえず管理会社に電話してください。
ただし…
管理会社も水漏れに関しては「素人」です。
そのため、水漏れの原因について細かく伝える必要があります。
水漏れの連絡はこうやってする
原因別に、以下のようにお伝えください。
①雨が降っている時だけ、水漏れする
(部屋名)の(場所)から水漏れしています。
雨が降る時だけ水漏れしているので、雨漏りかもしれません。
②雨が降っていないのに、水漏れしっぱなし
(部屋名)の(場所)から水漏れしています。
雨が降っていないけど、水漏れしています。
ずっと水漏れしているので、もしかしたら上の階の水道管が原因かもしれないです。
③雨が降っていない、水漏れが不定期
(部屋名)の(場所)から水漏れしています。
雨が降っていないけど、水漏れする時としない時があります。
もしかしたら上の階で水を使った時だけ、水漏れしてるのかもしれないです。
基本、これだけお伝えいただければ、管理会社はどの業者を呼んだらいいか判断できます。
残念なお知らせ
水漏れは、管理会社に連絡してすぐに止まるとは限りません。
例えば、雨漏りが原因の場合は、天気が晴れるまでは雨漏りの原因を治すことができません。
また、必ずしも直上の階から水漏れしているとは限らないんですよね。
私が経験した事例では、こんなトラブルがありました。
3階のお部屋でリビングの天井から水漏れしてきた。
4階のお部屋に行ったけど、どこも水漏れしてない。
悪そうなところもない。
5階に行ったらキッチンのホースが破れていた。
5階で漏れた水が4階で水漏れせずに3階に到達していた。
このように上の階、修理する業者、あなたの3者でスケジュールを調整して、原因を特定する必要があります。
そのため、場合によっては治るまでに数日かかることもあります。
ただ、水漏れが原因で、天井や壁が汚れたり、グシャグシャになってしまった場合は、無償で張り替えてもらえます。
基本的にマンションは、管理組合で「保険」に入っているので、天井や壁の修理費用は保険で対応できるのです。
水漏れをきっかけに、天井や壁を好きな壁紙に変える方もいます。タダでプチリフォームできると思えば、ちょっとは気が楽になるかも。
加害住戸になってしまった場合…
予期せず、あなたが水漏れの加害住戸になってしまうこともあります。
ただご安心ください。
あなたに過失がない限りは、お金を払う必要はありません。
しかし、自分が加害住戸になってしまった場合は積極的に、水漏れ対応に協力しましょう。水漏れ対応が長引いて被害が拡大し続けると、あなたが費用負担しなければならなくなることがあります。
最後に…
もし水漏れに限らず、住まいのトラブルで困ったときには、遠慮なく、私のところにご相談ください。
今回は、水漏れについて書きましたが、その他のトラブルについても今後は事例を交えて、ブログにかければと思います^^